RD女子レスリング
私たちは、女子レスリングの普及発展に寄与すべく、小中学生の「女子レスリング選手」を対象とした定期練習会、”Rough Diamond”(通称RD)を2016年1月9日に発足し、活動しています。この活動は主に、
- 女子小中学生の選手がクラブの垣根を越えた交流の機会にする。
- RDメンバーは、FFC土曜練習に参加(無償)できる。
とするものです。参加希望の選手は、以下をご確認の上、ご連絡をお待ちしています。
1.RD設立の背景
私自身(本多)、指導者であるのと同時に2人の女児の親として「娘たちにこのような活動や環境があったら良いな」と感じていました。
レスリングの競技特性上、「強さ」「攻撃性」などが求められますが、成長とともに当然感じる「女性らしくなりたい」と葛藤する時期が生じます。実際、これまで指導してきた女子選手から「肩幅が広くてマッチョだね」「レスリングって男子と練習するんでしょ」などと学校で言われて戸惑った声を聞いたり、所属するクラブに女子選手が少なく、女子同士が練習出来る場を求める声も多々寄せられてきました。
ジェンダー(※1)において、一般社会と競技特性、それぞれに求められるものが異なるため仕方ありません。最も「そう思わない」人もいますし、ジェンダーレスのように区別をしないという考えもありますので、これが全ての現状ではありません。
※1 男女の生き方、役割、特性、関係性、性別分業などに関して、「こうあるべき」「こうあるのが自然」といったように、社会のなかで共有されている考え方や価値観、社会規範や社会意識などと、それらと関連してつくりだされている社会制度や社会構造における性のありよう。
もちろん、強い日本の女子レスリングの基盤には、当然男子選手との練習によって強化されている成果であり、また所属チームでの練習成果であり、これを否定するものでは全くありません。思春期である小中学生の女子選手の心身の成長に、このような活動が必要と感じたことから設置しました。
2.概要
1.目的
女子小中学生の選手がクラブの垣根を越えた交流の機会にする。
2.対象
レスリングクラブに所属している小学生・中学生の女子選手
※上記対象学年外の選手で強く希望する場合は所属長の許可を得た後、当方までご相談ください。経験・実績等は一切問いません。
3.参加要件
- 所属クラブ代表者から、参加許諾を得ていること。
- 万が一、当活動中におきた怪我や事故については、所属クラブで加入するスポーツ安全保険で対応し、当クラブに一切の責任を求めないこと。
- RD女子グループLINEに参加すること。(定期的に連絡が取れること)
- RD活動の目的を理解していること。
4.活動概要
①RD東京
土曜 9:30~12:00 FFC青山(東京都港区北青山1-1-9 青山中学校)
土曜14:30~17:20 FFC青山(東京都港区北青山1-1-9 青山中学校)
②RD九州
土曜14:00~16:00 レスリングLABO WHITEBEARS(鹿児島県鹿児島市松原町11-13 3F)
※練習場所・練習時間の変更が生じる場合があります。その場合は、RD女子レスリンググループLINEに連絡します。
4.申込方法
- 初回のみ、こちらのフォームに入力してください。
- 本多監督までLINE(ID ffcw)してください。RD女子レスリングのグループLINEにご招待します。
5.費用
RD活動日の練習参加は、基本参加費は不要です。
※RD活動日以外の練習に参加を希望する場合は、各所の定める出稽古費を徴収させていただきます。
3.RD所属選手一覧
(1)指導者
本多尚基(フィギュアフォークラブ)
井ノ口美優(フィギュアフォークラブ)
田中潤(レスリングLABO WHITEBEAR)
(2)参加選手一覧 ※都度更新
矢野 朱莉(東京・フィギュアフォークラブ/中3)
志田 野乃美(東京・フィギュアフォークラブ/中3)
小林 叶実(静岡県・沼津クラブ/中3)
及川 美優(神奈川・東海ジュニア/中3)
山本 莉紗(東京・フィギュアフォークラブ/中2)
佐藤 莉桜(神奈川・東海ジュニア/中2)
望月麻衣(静岡県・焼津リトル/中2)
椎名 怜美(千葉・リバーサル/中2)
鈴木 菜花(宮崎・くしまグリーンホース/中3)
江藤 かん奈(宮崎・くしまグリーンホース/中2)
町田 紀杏(東京・フィギュアフォークラブ/中1)
坪井 さら(東京・ワセダクラブ/中1)
柴原 希実(東京・フィギュアフォークラブ/中1)
柳町 美月(東京・フィギュアフォークラブ/中1)
平崎 茉結(群馬・PALAISTRAパレイストラ/中1)
今井 園乃(東京・ARC/小6)
安藤 美蘭(東京・フィギュアフォークラブ/小6)
田中 麗香(鹿児島県・レスリングLABO WHITEBEARS/小6)
江田星(埼玉県・山中道場/小6)
笹原 朋夏(静岡県・沼津クラブ/小5)
坪井 くらら(東京・ワセダクラブ/小5)
野間 由花子(東京・レッスルウィン/小5)
鳥海 みこと(神奈川・逗子キッズ/小5)
滝田 いろは(栃木・さくらクラブ/小5)
高橋 美梨(神奈川・磯工ベアーズ/小4)
田口 絵梨花(東京・フィギュアフォークラブ/小3)
高橋 美祥(神奈川・磯工ベアーズ/小1)
田中 凛花(鹿児島県・レスリングLABO WHITEBEARS/高1)
5.よくある質問
Q.レスリングの実績(大会優勝等)がない・実力がないのですが大丈夫ですか?
A.まったく問題ありません。
Q.参加にあたって、所属長からの連絡は必要ですか?
A.特に問いません。
Q.遠方からの参加は受け入れていただけますか?
A.もちろんです。お互いにとって良き交流になりますので大歓迎です。
Q.練習についていけるか不安です。
A.もし難しければ、練習途中でも指導者に相談してください。
Q.指導者は引率必要ですか?
A.必須ではありません。一緒に指導いただけるのであれば大歓迎です。
Q.所属長から許諾を得られないのですが参加できますか?
A.出来ません。
Q.選手本人(女児)の兄弟(男児)も一緒に参加できますか?
A.はい。家族単位で行動されると思いますので大丈夫です。但し、男児は出稽古費1,000円を徴収させていただきます。
Q.参加にあたって「月に何回まで」という決まりはありますか?
A.特にありません。
Q.指導していただく先生はどなたでしょうか。
A.基本は、本多監督、美優コーチ です。
Q.どのような練習ですか。
A.FFCの練習と合同開催です。女子選手のみならず男子選手も参加しています。
Q.連絡はどのようにすれば良いでしょうか。
A.初回時は出来ればLINE(またはメール)にてお願いします。継続して参加を希望いただく場合、RD女子レスリングのグループLINEがありますので、そちらにご登録いただき、連絡をお願いしております。
6.お問い合わせ・連絡先
7.参加選手の保護者レポート
CASE 1
娘からRDに参加してみたいと聞いた時、初めは、トップクラスの選手が集まる中、ついていけるのか、また受け入れて下さるのか心配でした。 しかし本人の「強くなりたい」という気持ちは固く、実際に参加させて頂くと、監督も選手たちも温かく接して下さり安心しました。 練習中はビリビリするような緊張感の中、女子同士思い切り力を出し合っており、体力に自信のあった娘も、初日の練習終わりには顔がげっそりしていました(笑) しかしどうだったか尋ねると、 「すごい。これから絶対に通い続けたい」と即答していました。 娘自身が感じていた、くすぶった思いが晴れていくかのような。そんな表情が印象に残っています。 それからは、可能な限りRDに参加させて頂いております。 練習は全力を出し合い、練習が終われば、仲間たちとリラックスして話せる。 ハードな練習を一緒にこなす仲間だからこそ、そこにリスペクトがあり、同年代の女子選手がクラブチーム、学校の垣根を越えて切磋琢磨できるRDという環境は、娘にとって日々かけがえのないものになっているようです。
CASE 2
5歳からレスリングを始め、チームメイトにも恵まれ楽しく続けていた娘が、小学校高学年になり、女子と練習をしたいと言い始めました。自身の身体が変わっていく事が気になり、男子と触れる事に躊躇するようになりました。スパーリングになると消極的になり、どうしたものかと思っていた頃、RDに出会いました。最初は、一回の練習についていけるだけの体力もなく、続けていけるか心配しましたが、今では毎回楽しそうに練習に参加しています。 娘曰く、練習はキツい事もあるけれど、この練習を乗り切った!という自信が試合の時、チカラになるとの事。また、RDのメンバーが試合の時にアップパートナーになってくれたり、応援し合ったり出来る事が、安心感に繋がると言っていました。 親としては、チームの垣根を越えて、切磋琢磨しながら練習に励む姿に嬉しく思います。また、本多先生が一人一人の特性や苦手な所をしっかり見極め、ご指導下さる事に親として感謝でいっぱいです。 娘のように、小学校高学年から中学にかけてレスリングを続ける事を悩む女子選手は多いかと思いますが、ウチはRDに出会えて、更に楽しみながらレスリングを続ける事が出来ています。今後も、多くの出会いに期待しながら、皆さんと共に成長出来るよう見守っていきたいと思います。
CASE 3
RDを通じて他クラブの女子選手と知り合えた事により、試合会場で応援出来たりアップのお手伝いが出来たりと交流がとても増えました!!とても真面目に取り組む選手ばかりなので、娘もレスリングに向かい合って真剣に練習が出来るようになりました。女子特有の身体の変化・心の変化など共有できることもありますので、親としても情報を得やすいと思います。
CASE 4
RDへ参画当初、娘も女子レスラーとして練習環境に恵まれた状況とは言えませんでしたが、同じ境遇で同じ女子同士が切磋琢磨できるRDがあったからこそ、中学でもレスリングを続ける決意に至りました。またチームは違えど、仲間という意識が強く、試合会場では結束してウォーミングアップや応援等を行っており、心強いです。 練習後も一緒にご飯を食べたりという機会もあり親としては微笑ましく、RDという環境は大切なものと感じております。
CASE 5
娘が他競技をする中、レスリングの要素も取り入れさせたいという目的で参加させて頂くようになったRD練習。 その成果は絶大でした。ただ技術はもちろんの事ながら、RDに通う中で娘に最も良い影響をもたらしたのは「試合や練習に取り組む思考」の変化だと思っております。 練習前後、合間にして頂ける本多さんら指導者の方々のお話、娘が成長していく上でこれが本当に重要でした。 ここで話して頂ける内容はレスリングに限った事だけではなく、子供達が何かを頑張ろうとする際に必要な事が詰まっているからです。 試合で勝ってもどこか弱々しく見える娘でしたが、RDに通って2年で学んだ技術、思考のお陰で表情ひとつ見ても大きく変わった事が実感出来ています。 これからも、もう来ないで下さいと言われるまでは参加させて頂き、たくさんの事を学ばせて頂きたいと思っております。
CASE 6
RDには、トップクラスの選手、レスリングが上手になりたいと思う子達がいます。 その中で練習する事で、毎回良い刺激を受けて帰ってきます。 RDを通じて、沢山の仲間もできました。 実力、経験年数関係なくレスリングが上手になりたい子にRDはお薦めです。
CASE 7
アンケートの意図と少し話がずれてしまうかもしれませんが、例えばSFのような話で、オリンピックに行けないまでも強い選手が記憶がそのままで小学生になった場合、同世代で圧倒的な強さになるのではと思います。 その強さの差は、レスリングや体の使い方の理解の差ではと思います。RDの練習でとてもいいなと思ったのは、打ち込みなどで気になったポイントを、全体を打ち込みをストップして、全体で問題点や正しい動き方を丁寧に説明していることでした。所属チームで大勢で打ち込みをしている場合、打ち込み中の指導は個別で先生が気になったことを、個々で教えていますが、RDでは全体で話すことで問題点を共有して全体の理解としている点が良いと感じました。 娘はスパーリングや試合でガブられた時などに、いつまでも両手をマットについていたり、相手から逃げる時に両膝をついて移動したりしていました。それを再三、説明しても直すことができませんでした。先日の練習で、RDの年上選手が両手両足を使わずに娘と組んだ時、娘が勝つことができました。このことで、両膝をついたままだったり、手を使わなければ負けることを理解したのか、ガブられた時に片足だけでも足で立って動いていき攻めに転じたり、相手を掴んで離されずそのまま押し切る動作をしました。 親が何べんノックしてもわかってもらえないものかと思いますが、RDに参加して本多先生や先輩たちに教わることで理解が繋がっていくように思いました。 最初の話に戻りますが、そこそこ強い選手が若返ったとして、圧倒的な強さの小学生になったとしても、その同世代にいる将来のオリンピック選手には当初は勝てるかも知れません。しかしその将来のオリンピック選手が同等の運動知識を理解した時、どこで抜かされてしまうのか。レスリングの理解力は、現時点での強さの差で永久的な強さではないと思っています。 アスリートの世界では次男、三男が強い傾向があり、性格的にも優しい娘としては、長女として戦いとして不向きな点があるのではと感じることがあります。練習相手としてRDの各先輩たちには申し訳ない思いもありますが、お姉ちゃんたちが娘を相手をすることで同年代の練習では得られない次女、三女のような体力的に運動神経として刺激を得られるのではと思っています。所属チームにいるだけで、また色んなところで出稽古するだけでは、その感覚は得られないことかと思います。本多先生が、道場の垣根もなく受けれていただけることで、RDは姉妹的な雰囲気だからこそ得られる身体能力の訓練があるのではと思います。 現時点で必要なレスリングの理解、将来的に必要な良好な人間関係の中の競争は、小学生の時に必要な場所であり練習に思います。
CASE 8
チームに同世代、まして女子選手がおらず練習相手に悩んでいた頃、RDのことを知りました。娘自身「強くなりたい!」という気持ちはもっていましたが、当初はとても敷居が高い気がしてとてもうちの娘なんかが、、という思いでした。 最初に参加させて頂いた日はRDで練習ができる嬉しさと娘なんかが参加しても良いのだろうか…と、親子で不安と緊張で固まりながら向かった事を思いだします。 練習に参加してみると、所属チームは関係なくレスリングが大好きな強くなりたい女の子達がひたむきに練習している姿がとても印象的でした。 ですがみんな年頃の女の子。練習が終わるとニコニコと女子トークに勤しむ可愛い姿。 見かけによらず!?人見知りな娘もすんなり皆と仲良くして頂き、それ以来RDの練習には休まずに行きたい。と。 RDに参加するようになり、難しい年頃でもありますが、皆に追いつきたい一心で娘自身のレスリングに対する気持ちや練習に取り組む気持ち、姿勢がみるみる変わってきました。 今後も皆から良い刺激をもらい、本多監督にご指導頂きレスリングを通じて沢山の人と出会い切磋琢磨していけたらいいなと思っております。