【御礼】FFC常設練習場である「FFC駒込道場」、開設12年が経ちました!
2013年2月、フィギュアフォークラブは念願であった”FFC専属の常設レスリング場”として、『FFC駒込道場』を開設しました。そして、この度、契約更新を行い、13年目を迎えることが出来ました。沢山の皆さまのご理解ご協力ご尽力のおかげで、このような活動が出来ていることに改めて心から感謝申し上げます。
「夏は暑く冬は寒い!」「狭くてサボれる死角がない!」「あの階段を下りる時に泣いてしまう(笑)」色々と特徴がある道場ですが(笑)、この道場で沢山の選手たちが汗を流し、時には涙を流し、笑い、そして成長するかけがえのない環境となりました。
当時を振り返ってみると、常設練習場のテナント物件を探していた頃、当方の希望条件は、
- 交通の便が良い山手線沿線。
- 東京メトロ地下鉄も併設している駅。
- 子供たちが1人で通える環境。
- 駅から徒歩すぐ。
- 天井高が2.5m以上(ロープ設置のため)。
- 出来るだけ正方形。柱がない方。
などと考えていました。
物件を探しまわると、大きく2つの課題がありました。
- 当然、東京は都心に近ければ近いほど家賃が非常に高い。
- 「レスリング道場」としての用途では賃貸審査が通りづらい。(騒音・臭い・不特定多数の出入り等)
理想に近い物件に出会っても、第一関門として大抵は賃料が高くて見合わない所ばかりでした。背伸びして何とか関門を突破しようと踏み出しても「レスリングでの利用はちょっと...」と断られることが多々ありました。
となると、妥協点は「場所」か「広さ」になります。都心部から離れると坪単価は安くなります。不動産を探していくと、自然と都心部から離れていき(注;都心から離れることが決してダメなのではなく、当方が理想とする希望条件と見合わないため)、、神奈川や千葉なども探したこともありました。同じ賃料で3倍ほどの広さ広さで駐車場付きのテナントが借りれるのを見ると何度も考えてしまいました。
また、良さそうな物件を見つけても内見すると子供を通わせるには少し不安と感じたり、物件の形がレスリングでは使いづらかったりなどとします。もちろん繁華街は人も多く通りますので栄えていますし、だからこそ集客にもつながると思いますが、会員の大半は子供であり、親御さんが引率できないケースを想定して考えました。
同時に、山手線の駅をすべて歩いて調べました。どの駅で、どの出口で、どの住所で何丁目なら、といった感じでリストアップしました。地図を見るのも大事ですが、実際に足を運んでみると更にイメージが出来たり、直観で感じることも判断に生かしました。
その中で印象的だった1つに「駒込駅」の「北口」がありました。当初、私自身、駒込駅に降りたことは記憶にありませんでした。ちょうど8歳だった長女を連れて行きましたが、六義園の雰囲気や街歩く人の雰囲気がとても良い印象を受けました。テナントを内見するときは、自分の娘たちを連れていき、走り回らせたり、マット運動をさせたりしながら「前転なら何回出来るのか、スパーリングは何組入れるのかなど」実際のイメージを考えました。
そんなこんなで、必死に探しまわり、良いオーナーさんに恵まれ、現在の駒込道場と出会いました。
新型コロナウイルスの流行に伴い、世界中が辛い思いをしました。コロナ渦においてレスリングの活動をすることは、選手やクラブのためになるといえど、万が一、感染を拡大させてしまったり、濃厚接触になってしまったりと考えると、活動を休止した方が良いのではないかとも考えました。活動が休止しても、テナントの賃料は通常通り発生しますので、当時は見通しもつかない未曾有の出来事であったこともあり、何度も手放そうと考えたこともありました。
感染拡大防止をしながらも活動を継続しようと、屋外でのランニング中心の練習を行ったり、自宅でオンライントレーニングを行ったりと色々と対策を考えました。ただ、選手たちからの声もあり、「やはりレスリングがしたい、でもどうやって?」と考えました。当時は公共施設も感染予防対策として施設利用を中止する所がほとんどでした。そのような中で行きついたのが、「親子レスリング個人練習」でした。24時間自由に使える駒込道場ならではを生かし、親子で個人練習を展開しました。9:00-10:30はA親子、10:45-12:15はB親子...のように時間を決めて行いました。改めて指導できる喜びと同時に、沢山の親子模様も分かることが出来て「ここは踏ん張って頑張ろう」と決意しました。
たくさんの想いがつまったFFC駒込道場、これからも選手やご家族にとって「我が家」のように、居心地がよく、いつでも帰ってこれる、そんな場所を築いていきたいと考えております。レスリングに励む選手や支えるご家族の皆さん、一緒に熱く指導してくださる指導者の皆さま、活動にご理解いただく皆さまをはじめ、沢山の関係者のおかげでこのような活動が出来ております。本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
※無論、現在の環境よりも更に良い環境のテナントと出会いましたら都度検討します(笑)。
2025年1月10日
フィギュアフォークラブ
監督 本多尚基
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